● 二十八宿 | |||
二十八宿は、古代中国の星座を示しています。もともと、二十八宿は月の天球上での位置を示すために用いられたもので、
純天文学的なものでした。これが年月日に配当されて、それに付随して吉凶が与えられたものです。 この二十八宿は、 中国からインドへ渡り、宗教上の理由から牛宿を除く二十七宿となり、主に日の吉凶を判断するのに用いられていました。 それが唐時代に七曜とともに「宿曜経」として中国に逆輸入され、それが空海によって日本に伝えられたといわれています。 日本でも、最初は二十七宿を使用していましたが、貞享改暦以後は二十八宿を使用するようになったようです。 また、八世紀初頭の貴人の墓といわれている高松塚古墳には、二十八宿の宿曜図が描かれており、 二十八宿は空海が伝える以前からあったのではないかと推測されています。 |
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二十八宿 吉凶説明 | |||
角 : 着初め・建築・棟上げ・婚礼は吉 | 葬式は凶 亢 : 物品の購入・衣類仕立て・婚礼・種まきは吉 | 造作は凶 てい: 婚礼・開店・新規事業開始は吉 | 着初め・造作は凶 房 : 婚礼・旅行・移転・棟上げ・新規事業吉 心 : 神事・仏事・移転・旅行吉 | 婚礼・造作は凶 尾 : 婚礼・開店・移転・旅行・移転・造作は吉 | 着初めは凶 箕 : 動土・物品の仕入れ・集金・造作は吉 | 葬式・婚礼は凶 斗 : 動土・新規事業・倉庫の建築は吉 | それ以外は凶 牛 : 万事に用いて吉 鬼に次ぐ吉日 女 : 習い事始めだけ吉 | 婚礼・葬式・ほとんどが凶 虚 : 入学学問始め・着初めは吉 | 相談・訴訟・造作は凶 危 : 壁塗り・船の建造・酒造り吉 | 登山・高所での仕事は凶 室 : 婚礼・祝い事・神仏祭祀何事にも吉・造作吉 壁 : 新規事業の開始・旅立ち・婚礼大吉・造作吉 奎 : 宮造り・棟上げ・井戸掘り・神仏祭祀・旅立ちは吉 婁 : 動土・結婚相談・契約・取引始め・造園吉 胃 : 就職・婚礼・造作は吉、公的な事も吉 | それ以外は凶 昴 : 神仏祭祀・移転・旅行吉 | 造作は凶 畢 : 神仏祭祀・取引開始は吉 | 婚礼は凶 觜 : 習い始め・山仕事・運搬はじめに吉 | 造作は凶 参 : 物品仕入れ・祝い事は吉 井 : 神仏参詣・種まき・動土・建築・落成式など吉 鬼 : 大吉日、婚礼以外は何事も吉 柳 : 物事を断るには吉 | 婚礼・新規事業の開始・葬式は凶 星 : トイレの改築吉 | 婚礼・祝い事・種まきは凶 張 : 就職・お見合い・婚礼は吉 翼 : 耕作始め・植木の植え替え・種まきは吉 軫 : 地鎮祭・棟上げ・落成式・神仏祭祀・祝い事は吉 |
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●旅行に良い日 | |||
房(ぼう)・心(しん)・尾(び )・牛(ぎゅう)・昴(ぼう)・鬼(き )の日である。 | |||
● 十二直 | |||
十二直は、日々の吉凶を看る為のもので、古くは中国より伝えられており、正倉院にある具注暦にも記載されているものです。
北斗七星の柄の方向から配置されたもので、昔の暦の記述が上・中・下段に別れていたうち、中段に書かれたことから、別名「中段」とも呼ばれております。 現在でも、中国では建除十二神といい良い日を選ぶときの目安として使用されております。勿論、これだけで日を選ぶのではなく、 あくまで参考として使用されているようです。二十八宿と合わせてご覧頂くと、より一層良い日を選ぶことが出来ます。 |
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十二直 吉凶説明 | |||
建(たつ):新事業開始、婚礼、旅行、棟上げ、柱立て等吉。 :敷地内の動土、蔵開き、舟乗り始めは凶。 除(のぞく): 医者にかかり薬を飲むこと、種まき、井戸掘りは吉。 :敷地内の動土は凶。 満(みつ) :新事業開始、移転、旅行、婚礼、増改築など全てに吉。 平(たいら):婚礼、新事業開始、地固め、柱立て、種まき、移転、祝い事など全てに吉。 :井戸・池・溝などの穴掘りには凶。 定(さだん):植木の手入れ、旅行、訴訟などは凶。 執(とる) :婚礼、種まき、井戸掘り、造作等は吉。 :財産整理・金銭出納は凶。 破(やぶる):全ての善なる行事(神仏祭祀、普請、造作、移転など)に対して凶。 :訴訟、交渉事は吉。 危(あやぶ):危険が伴うとされ、全ての行事に対して凶。 成(なる) :婚礼、結納、新規事業開始、開店、種まき、普請、造作、移転は吉。 :訴訟、交渉事は凶。 納(おさん):新事業開始、作物の取り入れ、物品買い付け、買い入れ、新築など吉。 :婚礼、見合いなどは凶。 開(ひらく):婚礼、旅行、井戸掘り、増改築などは吉。 :葬式などの不浄事は凶。 閉(とづ) :井戸閉塞、トイレ工事・墓造作は吉。 :結婚・棟上げ・開店などは凶。 |
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● 推薦図書 | |||
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