太極開運暦
山口開運堂
 

 正月や豆まき、恵方、春節、バレンタインデー、ひな祭り、イースター、子供の日、母の日、海の日、山の日、お盆、秋夕、 ハロウィン、師走など まだまだ沢山あるが、このような言葉は暦表(カレンダー)に記載され、文化として私達の生活に根付いている。

最近の暦は、日本の暦文化に海外のものを取り入れて 記載されているものが多くなった。キリスト教文化圏のアメリカだけでなく、 国際交流が増えたお隣の韓国や中国の暦文化も入ってきている。

ここでは、日本の暦を中心として説明したいと思っている。

吉方位の解説

【歳徳(恵方)】(としとく)(えほう)
 年の最大吉方位で、我が国では恵方と言われて尊ばれている方位です。全ての願い事や目的成就に効力を発揮すると言われている方位です。 家の増改築や旅行、不動産の購入などにとても良い方位で、この方位に初詣に行くという慣習が全国各地であるようです。

【歳徳合】(としとくごう)
 歳徳に次いで良い方位です。歳徳の陽に対して、歳徳合は陰であるので、内輪の事柄に対しては吉とされています。 また、家屋の増改築などにも良い方位と言われています。

【歳禄】(さいろく)
 一年間の福を司るといわれており、旅行・増改築・動土・結婚などに良い方位です。

【歳枝徳】(さいしとく)
 この星は、災いを回避し弱気を助ける福徳の神と言われています。

【福徳】(ふくとく)
 この方位は、増改築・動土には、とても良い方位です。

【歳馬】(さいま)
 交通を司る吉星で、増改築・動土・旅行などに使用しても良い方位と言われています。

【竜徳】(りゅうとく)
 増改築・土地の売買などには良い方位です。

【太陽】(たいよう)
 凶星を抑制する力が強く、増改築・動土・結婚・移転・旅行などに良い方位とされています。

【奏書】(そうしょ)
 善の行いをするには良いとされています。祭祀・増改築などにも良い方位です。

【博士】(はくし)
 善の行いをするには良いとされています。祭祀・増改築などにも良い方位です。

【歳天道】(さいてんどう)
 吉方位の一つで、旅行・移転・結婚・増改築などに良い方位とされています。

【歳天徳】(さいてんとく)
 万物の育成に徳があるとされている星で、増改築・移転などに用いて良い方位と言われています。

【歳天徳合】(さいてんとくごう)
 増改築や引越・旅行などに良いとされています。この方位に向かえば吉となると言われています。

【歳月徳】(さいげっとく)
 万物の育成に徳があるとされている星で、増改築・移転などに用いて良い方位と言われています。

【歳月徳】(さいげっとく)
 増改築や引越・旅行などに良いとされています。特に女性にとって良い星です。女性同士の旅には最適です。

【歳生気】(さいせいき)
 万物育成の徳があるとされ、新規事業・増改築・移転・旅行・結婚などによい方位です。

【歳人道】(さいじんどう)
 家の修理などの修理ごとには大吉です。

凶方位の解説

 その年の凶方位には「方殺」と「神殺」があります。方殺とは、一般的に六大凶殺と言われている方位で、 五黄殺・暗剣殺・本命殺・本命的殺・歳破・月破の六つの凶方です。神殺は八将神(太歳神・大将軍・太陰神・歳刑神・歳破神・歳殺神・黄幡神・豹尾神)と 金神、その他の凶神を言います。

方殺

【五黄殺】(ごおうさつ)
 年盤や月盤で五黄土星が回座している方位のことで、凶作用が強く出やすい方位をいいます。この方位の、増改築は避けられた方がよいでしょう。 風水的には、この方位で工事などが行われている場合は、自らに影響を受け健康などに障害が出やすくなります。 そのような場合は、風水用風鈴などを掛けて対策を取りましょう。また、この方位に引越などを行った場合は、自らの過失からの損失を受けると いわれていますので注意が必要です。

【暗剣殺】(あんけんさつ)
 年盤や月盤の五黄土星が回座する方位の反対側の方位をいいます。暗剣殺は自分に過失はなくとも他人から一方的に傷つけられ、 短時間に被害を受けるといった特徴がありますので引越などの方位には不向きです。

【本命殺】(ほんめいさつ)
 本命星が回座している方位のことをいいます。本命星とは自分自身の星のことです。この方位への移動や引越は良くなく、 原因不明の病気などで健康を害しやすくなります。

【本命的殺】(ほんめいてきさつ)
 本命星が回座している方位の反対側の方位をいい、別名「的殺」ともいいます。この方位への移転・引越は良くなく、 目的や願いとは反対の結果となってしまう傾向が出てきます。また、自暴自棄となり人間関係にも亀裂が生じやすくなります。

【歳破】(さいは)
 その年の十二支の反対方位を歳破といいます。この方位への移転・引越・旅行・結婚・増改築などは、避けるべきとされています。 家族の病気や金銭的な苦労が発生しやすくなりますので注意しましょう。

【月破】(げっぱ)
 その月の十二支の反対側の方位を月破といいます。この方位への移転・引越・旅行・結婚・増改築などは、 避けるべきとされています。影響は、歳破と同じように月限定で表れやすくなりますので注意して下さい。

その他の方殺

【定位対冲】(ていいたいちゅう)
 九星は年によって位置が変化します。その星の定位置と反対側に巡ってきたとき、定位置と反対側を定位対冲と言います。 定位対冲は極めて悪い方位とされています。

神殺

 神殺(凶神)は、吉神が同じ方位にある場合、吉神が凶神を制化して、つまり押さえ込むので心配いらないというルールがあるので、 上記の方位盤には記載していません。

・八将軍(はつしょうぐん)
 八将軍は陰陽道において、年ごとの方位の吉凶を司る八神を言います。十二支によって決められた方位について、してはいけない事を示すものです。 そして八将軍とは、太歳神、大将軍、太陰神、歳刑神、歳破神、歳殺神、黄幡神、豹尾神の事です。

【太歳神】(たいさいじん)
 その年の十二支の方位をいいます。太歳は木星の精と称されており、四季の万物の生成・方位・時間などを司るといわれています。 特に木星は、五行で木にあたることから、太歳の方位に向かっての樹木の伐採などは忌み禁じられています。 取り壊し、破壊的なことは、凶面を強めるとされ注意が必要ですが、植え付けなどは大吉とされています。 また、この方位の家屋建設・普請・移転・引越・旅行・結婚・増改築なども吉とされています。

※方位盤には太歳と記しています。

【大将軍】(だいしょうぐん)
 大将軍は金星(太白星)を神格化したものといわれています。殺気に充ち、潤いや暖かみに欠ける方位で、 普請・移転・旅行・伐木・動土などはすると病難や怪我、災難を被ると言われています。大将軍は三年続くことから遊行日(留守の日には災難がないという日)が定められています。

大将軍の遊行は
  春:甲子~戊辰までの5日間は、東方に遊行
  夏:丙子~庚辰までの5日間は、南方に遊行
  秋:庚子~甲辰までの5日間は、西方に遊行
  冬:壬子~丙辰までの5日間は、北方に遊行
 土用:戊子~壬辰までの5日間は、家内に遊行

【太陰神】(たいいんじん)(だいおんじん)
 この星は、土星を神格化したものと言われています。学問や芸術に関することは良いとされますが、婚姻・出産などの女性に関することは、 この方位は避けるべきです。

【歳刑神】(さいぎょうしん)
 この星は水星を神格化したものと言われています。特に刑罰を司る方位といわれ、種まき・動土・伐木などは注意が必要です。

【黄幡神】(おうばんしん)
 この方位は門・玄関など改築・動土には注意が必要です。

【豹尾神】(ひょうびしん)
 この方位は、家畜や動物の購入には使用しない方が良い方位です。出産の方位としても避けるべきです。

【歳殺神】(さいせつじん)
 歳殺神は、金星(太白星)の精であり、殺気を司り万物を滅ぼすと言われています。大将軍の親戚みたいなものです。 この凶神の方位に向かっての結婚・出産・建築・旅行・金談は忌むべき方位です。

・金神(こんじん)
 金神には大金神(だいこんじん)と姫金神(ひめこんじん)、巡金神(めぐりこんじん)があり、3つ共同じ意味で、金星を神格化したものと言われています。 戦争や大水を司る星で忌み嫌われています。普請・移転・結婚などは避けた方がいい方位です。

○金神の遊行
 次の方位は、この期間限定の金神方位となります。
 甲寅の日から5日間は南へ
 庚寅の日から5日間は北へ
 丙寅の日から5日間は西へ
 壬寅の日から5日間は東へ
 戊寅の日から5日間は中央(家の中)へ
 ※以上の日程は、暦の干支を参照してご確認下さい。

○金神の間日
 次の日は金神の影響はありません。
 春は丑の日
 夏は申の日
 秋は未の日
 冬は酉の日

その他の凶神

【劫殺】(ごうさつ)
 歳殺に次ぐ凶方で、普請・修理・造作・動土などは良くないと言われています。この凶方位を犯すと、強盗や殺傷などの災いがあると言われています。

【災殺】(さいさつ)
 歳殺に次ぐ凶方で、普請・修理・造作・動土などは良くないと言われています。この凶方位を犯すと、強盗や殺傷などの災いがあると言われています。

【年三殺】(ねんさんさつ)
 前記の災殺・劫殺・歳殺神は、風水では年三殺といわれる三つの方位です。移動・引越・旅行・建築・改築・動土は凶とされています。

【白虎】(びゃっこ)
 殺気に充ち、潤いや暖かみにかける方位で、普請・移転・旅行・伐木・動土などは注意が必要です。

【死符】(しふ)
 動土・造墓などは凶とされています。

【病符】(びょうふ)
 新規事業などには、この方位は向かないとされております。

【都天殺】(とてんさつ)
 何事に用いても良くないとされており、特に本命星に対して凶作用を及ぼす星とされています。

暦の中の用語説明

六曜(ろくよう)

・先勝(せんかち):午前中は吉、午後から凶、物事を先んじで吉となる。
・友引(ともびき):「凶事に友を引く」から、葬儀などの凶事は避ける日。
・先負(せんまけ):午前中は凶、午後は吉。急がば回れの精神で焦りは禁物の日。
            沈着冷静な判断が必要な日。勝負事には凶日。
・仏滅(ぶつめつ):全日において大凶。祝い事の吉事には凶。
・大安(たいあん):全日において吉の日。結婚式などの吉事に使用される。
・赤口(じゃっこう):午の刻(11時から13時)のみ吉。それ以外は凶。

一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)

 一粒万倍とは、一粒の籾(もみ)が万倍にも実る稲穂になるという意味です。一粒万倍日は何事を始めるにも良い日とされ、 特に仕事始め、開店、種まき、お金を出すことに吉であるとされます。

一粒万倍日は数が多いことから、他の暦注と重なる場合があります。その場合、吉日と重なったら一粒万倍日の効果が倍増し、凶日と重なったら半減するといいます。

天赦日(てんしゃび)

 選日・雑注にも入れられます。字の如く天が赦す日というわけで、極上の大吉日といわれています。特に婚姻には良い日といわれます。 現代でいえば祝祭日と大安が重なった日といったところでしょう。この日は、百神が天に昇る日とされ、天が地上の万物を生養し、その罪を許す日であるといいます。

※天赦日は次の日となります。
・立春より後の戊寅の日
・立夏より後の甲午の日
・立秋より後の戊申の日
・立冬より後の甲子の日

不成就日(ふじょうじゅび)

 何事も成就しない日とされ、結婚・開店・子供の命名・移転・契約・芸事始め・願い事など、事を起こすことが凶とされます。

三隣亡(さんりんぼう)

 三隣亡は少し前までは建築関係者の大凶日とされ、棟上げや土起こしなど建築に関することは一切忌むべき日とされました。 その字面から、この日に建築事を行うと 三軒隣まで亡ぼすとされたためです。現在でも、棟上げなど建築に関することの凶日とされ、 建築関係の行為は避けられることが少なくありません。高い所へ登ると怪我をすると書いている暦もあります。

二十八宿(にじゅうはっしゅく)

十二直(じゅうにちょく)

二十四節気

 二十四節気は、太陰暦の日付と季節を一致させるために考案されたもので、日本では1872年まで使用された太陰太陽暦のひとつです。 一年を24等分にして、その区切りにそれぞれ名前をつけました。節気のそれぞれの日付は、年ごとに微妙に変化しています。
○二十四節気一覧

●1月
小寒:本格的な冬の季節。しかし、寒気が最高に達していないので小寒といいます。
大寒:極寒の時期。しかしこれを境に、徐々に春へと向かいます。

●2月
立春:まだ寒さは厳しいのですが、日差しは徐々に伸び、梅が咲き始める所も。
    陰暦においては、正月元旦で、この日から春となります。
雨水:降雪から降雨に替わる頃という意味で、深く積もった雪も溶け始めます。
    春一番が吹き、南の方ではうぐいすの鳴き声が聞こえ始めます。

●3月
啓蟄:冬眠していた虫が穴から出てくる頃という意味です。
    また、草花も芽を出して、花を咲かせ始めます。
春分:この日を挟んで、前後7日間が「彼岸」です。
    これからは、昼の時間が長くなっていきます。

●4月
清明:清浄明潔の略。百花が咲き競う季節でもあります。
穀雨:田畑の準備が整い春の雨が降る頃です。天気も安定し日差しも強くなります。

●5月
立夏:野山は新緑に彩られ、夏の気配が感じられるようになります。
    この日から立秋の前日までが「夏」です。
小満:陽気がよくなり、草木などが成長し、豊かに生い茂るという意味です。

●6月
芒種:稲の穂先のように、芒(とげのようなもの)のある穀物の種まきをする頃という意味です。
    現在の種まきは、もっと早く行われます。
夏至:紫陽花など雨の似合う花が咲きだします。一年中でもっとも昼が長い時期です。

●7月
小暑:梅雨明けが近く、本格的な暑さが始まります。集中豪雨にも見舞われます。
大暑:もっとも暑い頃という意味です。夏の土用の時期であり、
   空にはそびえるような高い雲が見られます。

●8月
立秋:残暑が厳しいですが後は涼しくなるばかりです。この日から立冬の前日までが秋。
    この日以降は暑中見舞いでなく、残暑見舞いになります。
処暑:暑さが止むという意味です。朝夕には心地よい涼風が吹き始めます。
    台風シーズンでもあります。

●9月
白露:野原ではすすきの穂が顔を出し、秋の趣が急速に感じられます。
秋分:秋の七草が咲きそろう頃で、秋彼岸の中日でもあります。
    暑い日が減って涼しい日が増えます。

●10 月
寒露:冷たい露の結ぶ頃です。山では紅葉が始まります。
霜降:霜が降り、早朝は草木が白い化粧をしています。紅葉が盛りの頃です。

●11 月
立冬:昼の時間はしだいに短くなり、時雨が降る季節です。初雪の見られる所も。
    この日から立春の前日までが冬となります。
小雪:平地でも初雪が舞い始めます。日差しは弱まり、冷え込みが厳しくなります。

●12 月
大雪:池や川に、朝夕に氷結が見られます。霜柱を踏むのもこの頃からです。
冬至:一年中で最も夜の長い日です。この日から日差しが伸び始めることから、
   昔は年の始点と考えました。かぼちゃを食し、ゆず湯に入る慣習が残っています。
● 推薦図書
 
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